三朝温泉をぶらり [温泉]
【三朝温泉】鳥取県東伯郡三朝町 2009年11月上旬
三朝温泉は、三徳山三佛寺から数キロほど下った所にある温泉街です。ここのお湯は、世界有数の放射能泉で高濃度のラドン含有量を誇っているそうです。
http://www.misasa-navi.jp/277/282/1519.html(三朝温泉観光協会)
というわけで、全国的にも有名な温泉地だったので、今宵はここの宿に泊まることにしました。宿泊先は「グランパスinn三朝」さんです。
さっそくチェックインを済ませて温泉街をブラブラ散策していると、三徳川に架かる「かじか橋」に足湯があったので、チト熱いなと思いつつ足を入れてみることに。いやいや、投入堂の疲れが癒される気がして気持ち良いです。ここで、ご年配のご夫婦としばらく談笑。一人旅してると、声をかけられることが多いです。
かじか橋から川沿いを真っすぐ歩いていくと、三朝橋の下に河原温泉というその名の通りの無料野天風呂がありました。後で入ってみましたが、気持ち良かったです。足湯もありました。
河原温泉のすぐ近くに、お土産屋さんが並ぶ商店街があったので通ってみたんですけど、平日だからか人がまばらでちょっと寂しい感じ。足湯がある薬師堂という所で道路工事をしていたので、脇道にそれて適当に歩いていたら三朝神社に出ました。
面白かったのが、三朝神社の手水が温泉になっていたこと。あと、『三朝小唄』という映画のロケ地だったらしく、その説明書きがありました。ここにあった大きな木(ケヤキだったと思う)も印象的でしたね。
神社からさらに歩くと「株湯」という三朝温泉の元祖となった公衆浴場があったらしいんですけど、この時点で持っていた観光マップを紛失していてたので知らずに宿へ戻ってしまいました・・zzz。
しかし、三朝温泉のお湯ってとても素晴らしいです。無色透明ですけど、癒しの湯なんて呼ばれてるみたいですし、ぼく的には最高のお湯でした。まさに名湯という言葉がぴったり。
ここでお宿の紹介です。三朝温泉には、大きな宿から小さな宿までたくさんあるんですけど、ぼくが宿泊した三朝innグランパスさんは小さめながらもホテルみたいな外観なのに部屋は和風で落ち着いた感じのするお宿。しかもリーズナブルで少人数にはもってこいです。
今回、たまたま大きめの部屋になったので1人で使うにはちょっと贅沢な気分になりましたが、おかげさまでリラックス出来ました。お風呂もとっても良かったですよ〜。
三朝温泉は、三徳山三佛寺から数キロほど下った所にある温泉街です。ここのお湯は、世界有数の放射能泉で高濃度のラドン含有量を誇っているそうです。
http://www.misasa-navi.jp/277/282/1519.html(三朝温泉観光協会)
というわけで、全国的にも有名な温泉地だったので、今宵はここの宿に泊まることにしました。宿泊先は「グランパスinn三朝」さんです。
かじか橋の足湯
さっそくチェックインを済ませて温泉街をブラブラ散策していると、三徳川に架かる「かじか橋」に足湯があったので、チト熱いなと思いつつ足を入れてみることに。いやいや、投入堂の疲れが癒される気がして気持ち良いです。ここで、ご年配のご夫婦としばらく談笑。一人旅してると、声をかけられることが多いです。
河原温泉(写っているのは足湯)
かじか橋から川沿いを真っすぐ歩いていくと、三朝橋の下に河原温泉というその名の通りの無料野天風呂がありました。後で入ってみましたが、気持ち良かったです。足湯もありました。
河原温泉のすぐ近くに、お土産屋さんが並ぶ商店街があったので通ってみたんですけど、平日だからか人がまばらでちょっと寂しい感じ。足湯がある薬師堂という所で道路工事をしていたので、脇道にそれて適当に歩いていたら三朝神社に出ました。
三朝神社の温泉手水
面白かったのが、三朝神社の手水が温泉になっていたこと。あと、『三朝小唄』という映画のロケ地だったらしく、その説明書きがありました。ここにあった大きな木(ケヤキだったと思う)も印象的でしたね。
かじか蛙
神社からさらに歩くと「株湯」という三朝温泉の元祖となった公衆浴場があったらしいんですけど、この時点で持っていた観光マップを紛失していてたので知らずに宿へ戻ってしまいました・・zzz。
しかし、三朝温泉のお湯ってとても素晴らしいです。無色透明ですけど、癒しの湯なんて呼ばれてるみたいですし、ぼく的には最高のお湯でした。まさに名湯という言葉がぴったり。
ここでお宿の紹介です。三朝温泉には、大きな宿から小さな宿までたくさんあるんですけど、ぼくが宿泊した三朝innグランパスさんは小さめながらもホテルみたいな外観なのに部屋は和風で落ち着いた感じのするお宿。しかもリーズナブルで少人数にはもってこいです。
今回、たまたま大きめの部屋になったので1人で使うにはちょっと贅沢な気分になりましたが、おかげさまでリラックス出来ました。お風呂もとっても良かったですよ〜。
三徳山 三佛寺 投入堂 [霊地巡礼/神社仏閣]
【三徳山 三佛寺 投入堂】天台宗
2009年11月上旬参拝
鳥取県東伯郡三朝町三徳
日本一危険な国宝と云われる「三徳山投入堂」(みとくさんなげいれどう)。断崖絶壁の窪みに建つ摩訶不思議な建築物です。修験道の開祖「役小角」(役行者)が法力で投げ入れたと伝わり、険しい参道(山道)の途中には「文殊堂」「地蔵堂」「納経堂」といった重要文化財も点在しています。また、ここは「三徳山三佛寺」(みとくさんさんぶつじ)の奥院にあたり、山全体が文化財ともいえ、その険しい道のりにもかかわらず多くの参拝者が訪れます。
さて、三佛寺に着いたぼくは、参道の石段を上り入山料400円を納めて本堂へと向かいました。途中には、皆成院、輪光院、正善院という宿坊を兼ねたお寺があり、その上には宝物殿も。(後で書きますが、ここの宝物殿は見ごたえあります)
三佛寺に上ってみると本堂が修復工事中だったので、代わりに建てられたプレハブの仮本堂で安全祈願をしてから投入堂の入口にあたる登山事務所へ(境内奥)。
事前に下の受付で聞いていましたが、登山事務所でも1人での入山はお断りしていることを告げられたので、すぐ側のベンチで一緒に行ってくれる人を待つことにしました。これは、滑落事故が多いためで、実際に死亡事故も起きているからのようです。また、ここで履物のチェックもされ、適していない人は売っている「わら草履」を購入することになります。詳細は三徳山三佛寺のH.Pか問い合わせを。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/news.html
しばらくポツンと待っていると、関西から来られたご夫婦がご一緒してくださることになったので、お礼を言ってから入山の手続きを取り、投入堂へ向かうことにしました。
実は、受付の方から「もし1人の人が来なかったらあしからず」みたいなことを言われてたから、単独で来た人としか組めないのかと思っていたんですど、どうやらそういうわけでもないようで助かりました。受付の方がいつの間にかコーディネートしてくれたようです。
ただ、ぼくのような場合は一緒に入山したら帰りも一緒に降りてこなければならないので、相手のペースに合わせる必要があります。また、ここから先は全員、登山事務所で住所氏名等を記入し、志納料200円を支払い「六根清浄」と書かれた輪袈裟(わげさ)を肩から掛けて行かねばなりません。
門をくぐり、宿入橋を渡るとすぐに急坂となりました。ご一緒させてもらっているご夫婦は、失礼ながらご年配の方に見えたのでペースが遅いだろうなと思っていたら、山歩きに慣れているらしく一定のペースでたんたんと登って行きます。自分よりも少し早いような…。
野際稲荷を過ぎると、「カズラ坂」と呼ばれる木の根道になり、ここから本格的に険しくなってきました。さて、よじ登るかと思った瞬間、ズドーンという音とともに下山者が滑り落ちてきて、びっくり仰天。油断すると危ないなことをあらためて認識。雨が降ったからかもしれないけど、岩も木の根も濡れているんです。まぁ、油断できる余裕などない道ですけどね。
急坂の難所を、木の根やロープなどを使い登っていくと、今度は正面に大きな岩が見えてきました。第二の難所「くさり坂」です。その上には「文殊堂」が建っています。
ここの岩場を鎖で登るのかと思ってたら、ご夫婦が迂回できる道を発見したので、そちらを通ることに。なんとなく、ぼくはゲスト的な立場になっているので後から付いて行くことが多く、こういう場合楽です。スミマセン。。
文殊堂は、国の重要文化財に指定されていて土足厳禁ですが縁に上がることもできます。また、一周しながら三徳谷を遠望することが可能です。ただし、縁には手すり等は無く、排水のためか谷側へ微妙に斜めっているのでチト怖いです。もし落ちたら「お陀仏」間違いなしです。
文殊堂は、帰りに見ましょうということになり、まずは投入堂と歩を先に進めることにしました。少し行くと目の前に・・・通称「平岩」という第三の難所が現れました。何も掴まるところがないコブのような岩場を通過しなければなりません。ぼくは、高所恐怖症ですので、ちょっと焦りました。したがって、写真を撮る余裕もありませーん。
平岩を越えると「地蔵堂」が見えてきました。ここのお堂は文殊堂とそっくりで、同じく国の重要文化財になっています。帰り、ここの縁を1周してみましたが絶景でした。文殊堂よりも見晴らしがいいかもしれません。やはり斜めになっているのでドキドキですけれど。
地蔵堂の後は「鐘楼」が見えてきました。重い鐘(2トン)を、よくここまで持ち上げたものだと感心しつつ、せっかくだからとゴーンと一発。かなり大きな音がして気持ち良かったです。大晦日には「日本一危険な除夜の鐘突き」が行われるそうですよ。
次に現れたのは「馬の背」「牛の背」です。岩場の尾根道で、両側が落ち込んでいる所もありました。ただ、難所という感じではありませんでしたね。むろん、岩場ですので歩きづらいのは確かですが。
wikipediaに「かつては両側を断崖絶壁に挟まれた岩場をバランスを取りながら渡った難所は、現在は改良が施されそれほどの難所とは言えなくなった」とあるから、昔はもっと歩きづらかったんでしょうね。
馬の背・牛の背が終わると、「納経堂」と「観音堂」が見えはじめました。ここまで来ると岩場とはいえ安心してきます。観音堂は、胎内巡りをするかのように裏側に廻り込んで通過します。ここも岩の窪みに建てられているんです。ちなみに、納経堂は小さいながらも国の重要文化財に指定されています。
そして、谷側にある大きな杉の木を見つつ「元結掛堂」を過ぎると・・・「投入堂」が見えてきました!その右隣には「不動堂」も建っています。
断崖絶壁の岩窟に張り付くように建つ、その不思議な建物を一目見た瞬間、難所もあったけど無事ここまで来られて良かったなぁと心から思いました。ぱっと見、やはりこれは役の行者が法力で投げ入れたのではないかと・・(ん?)。
でも、実際これを一体どうやって建てたのか?というのが気になるところです。調査したところ、平安時代後期(1100年頃)の建築物と判明したみたいですが、その建築方法は未だ解明されていないそうです。
また、投入堂と一体になっている「愛染堂」は、古材を調査した結果1021年頃のものと判明し、投入堂よりも古い建築物があった可能性も出てきているとのこと。今後、どんな調査結果が出るか楽しみです。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=63591
(↑調査については、ここが面白かったです)
というわけで、眺めているだけでも昔の建築技術の高さがうかがえますが、いろいろ調べてみるとさらに驚きの投入堂なのでした。しかし、すごい所に建てたもんです。
帰りは、滑りやすいので急坂を慎重に下りました。そして、見学を含めて45分ほどで下界へ。一緒のご夫婦と、思ってたより距離は短かったねなんて話しながらお礼を言い、登山事務所で別れました。本当に、ありがとうございました。感謝です。
最後に、宝物殿に寄りました。拝観は入山料の中に含まれているので無料です。中に入ると、木造蔵王権現立像をはじめ、たくさんの文化財がずらりと並べられています。とくに投入堂正本尊の木造蔵王権現立像は圧倒的な存在感で目が釘付けになりました。あと、血で書かれた写経の細かさにびっくり。ここは、かなり見ごたえがありお勧めです。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/engi.html
以下、主な文化財(三徳山三佛寺H.P参照)
三佛寺を後にし、お腹が空いたので近くの「みとく門前茶屋」へ寄りました。なんとなく、とち餅入りの蕎麦を注文。美味しかったです。なお、駐車場は周辺にたくさんありますが、少し歩きます。バスは、本数が少ないようです。時刻表が三佛寺のH.Pにあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、長文大変失礼いたしました。
2009年11月上旬参拝
鳥取県東伯郡三朝町三徳
日本一危険な国宝と云われる「三徳山投入堂」(みとくさんなげいれどう)。断崖絶壁の窪みに建つ摩訶不思議な建築物です。修験道の開祖「役小角」(役行者)が法力で投げ入れたと伝わり、険しい参道(山道)の途中には「文殊堂」「地蔵堂」「納経堂」といった重要文化財も点在しています。また、ここは「三徳山三佛寺」(みとくさんさんぶつじ)の奥院にあたり、山全体が文化財ともいえ、その険しい道のりにもかかわらず多くの参拝者が訪れます。
三佛寺へ向かう途中にある鳥居と入口の案内板
三徳山入口と受付
さて、三佛寺に着いたぼくは、参道の石段を上り入山料400円を納めて本堂へと向かいました。途中には、皆成院、輪光院、正善院という宿坊を兼ねたお寺があり、その上には宝物殿も。(後で書きますが、ここの宝物殿は見ごたえあります)
参道
三佛寺に上ってみると本堂が修復工事中だったので、代わりに建てられたプレハブの仮本堂で安全祈願をしてから投入堂の入口にあたる登山事務所へ(境内奥)。
仮本堂
事前に下の受付で聞いていましたが、登山事務所でも1人での入山はお断りしていることを告げられたので、すぐ側のベンチで一緒に行ってくれる人を待つことにしました。これは、滑落事故が多いためで、実際に死亡事故も起きているからのようです。また、ここで履物のチェックもされ、適していない人は売っている「わら草履」を購入することになります。詳細は三徳山三佛寺のH.Pか問い合わせを。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/news.html
登山事務所
しばらくポツンと待っていると、関西から来られたご夫婦がご一緒してくださることになったので、お礼を言ってから入山の手続きを取り、投入堂へ向かうことにしました。
わら草履と輪袈裟
実は、受付の方から「もし1人の人が来なかったらあしからず」みたいなことを言われてたから、単独で来た人としか組めないのかと思っていたんですど、どうやらそういうわけでもないようで助かりました。受付の方がいつの間にかコーディネートしてくれたようです。
近くにあった案内図(拡大できます)
ただ、ぼくのような場合は一緒に入山したら帰りも一緒に降りてこなければならないので、相手のペースに合わせる必要があります。また、ここから先は全員、登山事務所で住所氏名等を記入し、志納料200円を支払い「六根清浄」と書かれた輪袈裟(わげさ)を肩から掛けて行かねばなりません。
入口(投入堂まで七百メートルの標記。ここに注連掛杉がある)/門と宿入橋
門をくぐり、宿入橋を渡るとすぐに急坂となりました。ご一緒させてもらっているご夫婦は、失礼ながらご年配の方に見えたのでペースが遅いだろうなと思っていたら、山歩きに慣れているらしく一定のペースでたんたんと登って行きます。自分よりも少し早いような…。
カズラ坂 この先もっときついです
野際稲荷を過ぎると、「カズラ坂」と呼ばれる木の根道になり、ここから本格的に険しくなってきました。さて、よじ登るかと思った瞬間、ズドーンという音とともに下山者が滑り落ちてきて、びっくり仰天。油断すると危ないなことをあらためて認識。雨が降ったからかもしれないけど、岩も木の根も濡れているんです。まぁ、油断できる余裕などない道ですけどね。
くさり坂
急坂の難所を、木の根やロープなどを使い登っていくと、今度は正面に大きな岩が見えてきました。第二の難所「くさり坂」です。その上には「文殊堂」が建っています。
文殊堂(帰りに撮ったもの)
ここの岩場を鎖で登るのかと思ってたら、ご夫婦が迂回できる道を発見したので、そちらを通ることに。なんとなく、ぼくはゲスト的な立場になっているので後から付いて行くことが多く、こういう場合楽です。スミマセン。。
微妙に斜めな縁
文殊堂は、国の重要文化財に指定されていて土足厳禁ですが縁に上がることもできます。また、一周しながら三徳谷を遠望することが可能です。ただし、縁には手すり等は無く、排水のためか谷側へ微妙に斜めっているのでチト怖いです。もし落ちたら「お陀仏」間違いなしです。
平岩方面(だと思う)
文殊堂は、帰りに見ましょうということになり、まずは投入堂と歩を先に進めることにしました。少し行くと目の前に・・・通称「平岩」という第三の難所が現れました。何も掴まるところがないコブのような岩場を通過しなければなりません。ぼくは、高所恐怖症ですので、ちょっと焦りました。したがって、写真を撮る余裕もありませーん。
地蔵堂 やはり絶壁です
平岩を越えると「地蔵堂」が見えてきました。ここのお堂は文殊堂とそっくりで、同じく国の重要文化財になっています。帰り、ここの縁を1周してみましたが絶景でした。文殊堂よりも見晴らしがいいかもしれません。やはり斜めになっているのでドキドキですけれど。
地蔵堂の後は「鐘楼」が見えてきました。重い鐘(2トン)を、よくここまで持ち上げたものだと感心しつつ、せっかくだからとゴーンと一発。かなり大きな音がして気持ち良かったです。大晦日には「日本一危険な除夜の鐘突き」が行われるそうですよ。
鐘楼
次に現れたのは「馬の背」「牛の背」です。岩場の尾根道で、両側が落ち込んでいる所もありました。ただ、難所という感じではありませんでしたね。むろん、岩場ですので歩きづらいのは確かですが。
馬の背・牛の背(どっちがどっちなのかは忘れましたぁ)
wikipediaに「かつては両側を断崖絶壁に挟まれた岩場をバランスを取りながら渡った難所は、現在は改良が施されそれほどの難所とは言えなくなった」とあるから、昔はもっと歩きづらかったんでしょうね。
納経堂と観音堂
左:納経堂 右:観音堂
馬の背・牛の背が終わると、「納経堂」と「観音堂」が見えはじめました。ここまで来ると岩場とはいえ安心してきます。観音堂は、胎内巡りをするかのように裏側に廻り込んで通過します。ここも岩の窪みに建てられているんです。ちなみに、納経堂は小さいながらも国の重要文化財に指定されています。
元結掛堂と大きな杉の木
そして、谷側にある大きな杉の木を見つつ「元結掛堂」を過ぎると・・・「投入堂」が見えてきました!その右隣には「不動堂」も建っています。
投入堂と不動堂(右側)
断崖絶壁の岩窟に張り付くように建つ、その不思議な建物を一目見た瞬間、難所もあったけど無事ここまで来られて良かったなぁと心から思いました。ぱっと見、やはりこれは役の行者が法力で投げ入れたのではないかと・・(ん?)。
でも、実際これを一体どうやって建てたのか?というのが気になるところです。調査したところ、平安時代後期(1100年頃)の建築物と判明したみたいですが、その建築方法は未だ解明されていないそうです。
投入堂の左側が愛染堂あいぜんどう 立看板には「慶雲3年(706年)役行者創建」とある
また、投入堂と一体になっている「愛染堂」は、古材を調査した結果1021年頃のものと判明し、投入堂よりも古い建築物があった可能性も出てきているとのこと。今後、どんな調査結果が出るか楽しみです。
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=63591
(↑調査については、ここが面白かったです)
というわけで、眺めているだけでも昔の建築技術の高さがうかがえますが、いろいろ調べてみるとさらに驚きの投入堂なのでした。しかし、すごい所に建てたもんです。
「忌穢不浄輩禁登山」修行なんです!
帰りは、滑りやすいので急坂を慎重に下りました。そして、見学を含めて45分ほどで下界へ。一緒のご夫婦と、思ってたより距離は短かったねなんて話しながらお礼を言い、登山事務所で別れました。本当に、ありがとうございました。感謝です。
最後に、宝物殿に寄りました。拝観は入山料の中に含まれているので無料です。中に入ると、木造蔵王権現立像をはじめ、たくさんの文化財がずらりと並べられています。とくに投入堂正本尊の木造蔵王権現立像は圧倒的な存在感で目が釘付けになりました。あと、血で書かれた写経の細かさにびっくり。ここは、かなり見ごたえがありお勧めです。
http://www5d.biglobe.ne.jp/~mitoku/engi.html
以下、主な文化財(三徳山三佛寺H.P参照)
国宝 | 投入堂・愛染堂(付属)・投入堂棟札(付属)・古材(付属) |
国重文 | 文殊堂・地蔵堂・納経堂・木造蔵王権現立像 7体・木造十一面観音立像 1体・銅鏡 |
名勝史跡 | 三徳山 |
水琴窟や土産ものも
近くには腰痛に効くという「せんき地蔵」
三佛寺を後にし、お腹が空いたので近くの「みとく門前茶屋」へ寄りました。なんとなく、とち餅入りの蕎麦を注文。美味しかったです。なお、駐車場は周辺にたくさんありますが、少し歩きます。バスは、本数が少ないようです。時刻表が三佛寺のH.Pにあります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また、長文大変失礼いたしました。