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シワガラの滝 [滝]

【シワガラの滝】
2009年11月上旬訪問

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兵庫県新温泉町(美方郡)海上 小又川渓谷
 落差:10m

猿尾滝を後にしたのが午後の2時近く。これから滝見物は中途半端だなと思いつつ、かねてから一度行ってみたいと思っていたシワガラの滝なら、それほど距離もなさそうだし日没に間に合うとみて、さっそく新温泉町の海上集落まで車を走らせることにしました。

駐車場
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のどかな棚田の道を、ぐいぐい登って行くと右手にシワガラの滝の駐車場が現れました。すでに、先客がいるようで1台停まっています。時間もないので、さっそく準備をしていると・・着いた時からわかっていましたが、先日降った雪が遊歩道に数センチ積もっています。しかも、ここ数日雨もたくさん降っていたから、増水している可能性が大です。ということで、いつも車に入っている親父の頼りない長靴をリュックの中に折りたたみ、いざ出発。

入口
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登って行くとすぐに、手練れた雰囲気の男性2人とすれ違ったので挨拶がてら「水量ありました?」と聞いてみると「多いよ!その靴で行くの?無理かなぁ」という返事が・・。一応、長靴をしょってることを伝えたら「だったら大丈夫。オレらは最初から長靴だけどねハハハ」という、ごもっともな回答。本当は、反響してよく聞こえなかったんですけど、自分も長靴で来れば良かったよとチト後悔。でも、引き返すのは面倒なのでとりあえずこのままで先を急ぐことに。

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そうこう考えているうちに、桂の滝との分岐を過ぎ(シワガラの滝へは1kmだか800mの標記…)開けた場所に出ると小屋が現れました。ここにも案内板があり、どうやらまっすぐ行けばいいようです。というか、雪の踏み跡がたくさんあるので、この通りに行けば大丈夫なはず?さすが人気ありますね。

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小屋を過ぎると、沢へ下る急坂になってきたのですが、雪と泥で歩きづらい。さっきの小屋あたりで履き替えれば良かったわと思いつつ、ロープなどを使い慎重に降りました。

あと100m
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で、やっぱり増水してたわけなんですが、なんとかこのまま渡れないかなと大きめの石に足を置いたら・・つるっと滑って川の中に!体ごとドボンは避けられましたが、両足が完全に水没してしまいました。

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何だかなぁと思いつつ、頼りない長靴に履き替え、すぐに再出発。すでに、100m前方に洞窟が見えていて、そこに滝が落ちているのも見えます。そう、この滝は洞窟の中へ落ちているんです。

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ここで、もう一つハプニングが。右岸を伝って行けると聞いていたけど無理そうなので、対岸へバシャバシャ進んで行くと・・またも滑って深みにドボン!なんと長靴まで水没してしまいました。これ、カバー付きじゃないんでzzz。

こうなったら、やけくそです。あえて膝下くらいの所をぐいぐい進み洞窟内へ。何故か清々しい気分です。というか、手練れた方なら濡れなくて済んだんでしょうけどネ。

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そして、シワガラの滝前へ。。すごい!岩肌に苔がびっしり付いていて、一面緑の世界です。しかも、こんな場所に落ちているなんて奇跡ではないだろうか。。いったい、どうなってるの?と思いつつ写真撮影。

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ただ、奥行きが無くてぼくのレンズだと引いて撮れなかったのと、あまりにも水しぶきが激しく、すぐに水滴だらけになってしまうので手短に撮って引き上げました。一人だと何となく不気味ですしね。

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帰りは、登りが多いので楽々戻れました。ただ、足がちゃぷちゃぷ気持ち悪かったですが・・。駐車場に着いたのが4時過ぎで、出発したのが3時前だったので、何だかんだで1時間半近くいたのかな?

駐車場にあった看板(クリックで拡大) 右画像は暗いですが県道から右折した場所
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当初は、桂の滝も予定していたけど、いろいろ考えて断念することに。明日という手もあるけれど、今回の旅は滝だけじゃないんで。滅多に来られそうもないから行きたかったんですけど。今度はいつ来られるのだろうか。

帰り、棚田が夕日になっていました
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さて、今宵の宿は湯村温泉です。近くて良かった〜。
滝へは、国道9号から県道262へ。県道に入るとすぐに「おもしろ昆虫化石館」がある。しばらく走ると「上山高原」の標識(上の画像)が出てくるので、そこを右折し海上林道(うみかみりんどう)へ入る(こちらも上の画像を参考にして下さい)。地図を見ると他にも県道から林道に入るルートがあるようだが、通っていないのでわからない。林道をしばらく走り集落を過ぎると棚田が見えてくる。布滝などの入口を示す標識を過ぎ、さらにどんどん登っていくと右手にシワガラの滝の駐車場が現れる。3台程度のスペースに車を停め、入口から滝へ向かう。遊歩道はよく整備されているが、小屋を過ぎると徐々に急坂になり、ロープなどが下る難所といわれる場所もある。沢まで降りると滝まで100mの看板があり、ここから川を溯って行く。ぼくが訪問した時は増水していたらしく、膝上くらいの深みにはまったりもした。慣れている人は何てことはないと思われるが、沢靴や長靴を履いた方が無難。洞窟内にも水があり、奥側にしかスペースが無い。水飛沫も激しく、カメラ等は注意。滝は落差こそないものの、光と闇のバランスが絶妙であり神秘的な緑の異空間に絶句する。


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