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白山中居神社と石徹白の大杉 [霊地巡礼/神社仏閣]

【白山中居神社】御祭神:伊邪那岐大神 伊邪那美大神 菊理媛大神

阿弥陀ヶ滝から桧峠を越えて、同じく白鳥町の石徹白(いとしろ)に鎮座する白山中居神社(はくさんちゅうきょじんじゃ)へと向かいました。

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当初は、石徹白の大杉を見るついでくらいにしか考えていませんでしたが、宿泊先にあった雑誌に磐座の写真が掲載されていて、嫁さんと「神秘的な写真だね、どこの神社だろうね」と確認してみると、偶然にもその写真は白山中居神社のもので、これは面白そうだということでゆっくり見て回ることにしたんです。

           大きな杉の木が並ぶ参道
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着いてまず驚いたのは、神社一帯が巨木の森になっていること。予備知識がほとんどないまま行ったわけですが、まさに神域という言葉がぴったりな場所でした。

           橋を渡ると本殿がある境内に出る
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特に、本殿裏にどーんとそびえる大きな杉の木は圧巻です。どのくらいの年月が経てば、これほど太くなるのかわかりませんが、古木だというのに活き活きとしていて生命力の凄さを感じます。また、境内周辺はブナの原生林(県指定天然記念物)であり、さらに裏手を登って行くと浄安杉という森のヌシがおられるそうです。

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私見ですが、ここはどことなく熊野の玉置神社や戸隠の奥宮などの雰囲気に似ている気がします。同じ山岳信仰の場だからかもしれませんが、山や森の気みたいなものを感じられる場所だと思いました。

          覆屋造りの本殿 両脇には東相殿と西相殿も
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本殿の手前には、その雑誌で見た磐座がありました。古代の祭祀場跡なんでしょうか。また、風雨によって倒れた神木の中から出てきたという玉石が展示されていました。木の中から出てくるなんて面白いですよね。しかも丸いなんて。

          磐座と神木から出てきたという玉石
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石徹白は、白山信仰と深いつながりのある土地で、昔はここを中継して白山へと向かったそうです。また、江戸時代の頃は天領であったらしく、ここの人たちは苗氏帯刀を許されていたとのこと。昔から特別な場所だったということですね。

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ちなみに、ご祭神は伊邪那岐大神、伊邪那美大神、菊理媛大神です。神話からすると、仲違いした二人が、仲介があって仲直りしたってことですね。夫婦仲や彼氏彼女で悩んでる方は、一度お参りしてみるのもいいんじゃないでしょうか(保証はできかねます)。

鳥居脇には綺麗な水芭蕉が咲いていました
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【石徹白の大杉】
白山中居神社から石徹白川沿いの林道を溯ること約6km。白山登山道の途中に、石徹白の大杉(石徹白のスギ)と呼ばれる巨木が立っています。幹周りが13mとも14mともいわれ、樹齢は1800年と推定されているそうです。また、国指定特別天然記念物でもあるそうです。

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白山登山道の駐車場に車を止め、420段あまりの階段をたんたんと登って行くと、大杉の姿が見えてきました。もう、ほんとにデカーイ!としか言いようがありません。

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大杉の周りには柵みたいなものがありましたが、ロープは張られていなかったので近くまで寄って見てみました(注意書きはなかったけど本当はいけないのかもしれない)。事前に調べて知っていたんですけど、やはり半分枯れているようで少し元気がないように感じます。

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裏手に回ってみると、湿地帯のようになっていて足下がぬかるんでいました。この水があれば、まだまだ大丈夫かなとも思いましたが、でもやっぱり屋久島の縄文杉みたく柵で囲って遠くから眺めるようにしたほうがいいんじゃないかな?と思ったり。

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それにしても、木の生命力には驚かされます。いつかこの木も、命を全うする日が来るのかもしれませんが、末永くその姿を見せて欲しいなと思います。

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関係ないですが、石徹白川沿いの林道はとても眺めの良い所でした。広〜い河原の向こうには、まだ雪が残る山々(三ノ峰?)がそびえ、ピンクの山桜がポツポツ咲いていました。まるで、最果ての地に来たような感覚になり、あらためて来て良かったなぁと思いました。また、いつか訪れてみたいです。
国道158号線から県道314号線を石徹白方面へ。つきあたりを(県道127号線)右折。少し走ると白山中居神社がある(駐車場、トイレあり)。石徹白のスギは、ここからさらに石徹白川沿いを約6kmほど溯った場所にある。白山登山道入口から420段の階段を上りきると正面に見えてくる。石徹白川沿いはとても美しい風景。





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