大山寺と大神山神社(奥宮)その2 [霊地巡礼/神社仏閣]
【大神山神社奥宮】
2009年11月上旬参拝
鳥取県西伯郡大山町大山
御祭神:大己貴命(おおむなちのみこと)
大神山神社奥宮は、大山寺山門脇からから石畳の道を上ったところにある大神山神社本社の奥宮です。社殿が大変大きく、その佇まいから荘厳さを感じる神社です。以下は、境内にあった概要。
大山寺を後にし、大神山神社奥宮へ向かいました。お寺の受付で所要時間を聞いたところ片道15分くらいかな?とのこと。けっこう距離がありそうです。
案の定、鳥居をくぐると中央が盛り上がった石畳の道になり、緩やかな坂を700mほど歩くこととなりました。残雪もあって少々歩きづらいです。ただ、自然石が敷き詰められた参道では日本一の長さがあるらしく、雰囲気だけはとても良いです。
石が濡れてるのでコケないよう慎重に歩いて行くと、手水舎の先に立派な神門が見えてきました。この門は、扉が逆に開くらしく「後向き門」といわれているそうです。なぜ、逆向きで造られたのかはわかりませんが、やはり神様が通るからでしょうか?
神門をくぐると、正面に社殿が見えてきました。下から見上げると「ザ・修験道」という感じで、なんだか偉い神様の家にやってきた気分になり背筋が伸びてきます(ホントは伸びてないかも)。
ここの社殿は、国の重要文化財に指定されていて、国内最大の権現造りだそうです(長廊の両翼約50m)。また、幣殿は華やかに彩られ、天井には花鳥風月が描かれているとのこと。また、特筆すべきは白檀塗りという技法を用いた柱があることで、日本一規模が大きく美しいらしいです。ちなみに、白檀塗りとは銀箔の上に生漆を塗って金色を出す方法(大神山神社H.P参照)。
幣殿は、昇殿参拝しないと見られないらしく内部の様子はわからなかったのですが、下のリンク先に画像がありましたのでよろしければ見てみて下さい。今さらながら、昇殿参拝しておけばよかったなどと思っています。
http://www.daisen.jp/p/2/area/yamagawa/66/(大山町公式観光サイト)
http://www2.sanmedia.or.jp/oogamiyama/(大神山神社公式H.P)
お参り後、境内を散策してみました。左手に回ると、津和野藩主の亀井氏が再建したという下山神社(国重要文化財)があり、その隣には弁財天社が建っていました。また、ここから本殿などを眺めることができます。
社殿右手へ行ってみると「大神山神社のダイセンキャラボク」というイチイ科の木がありました。正直、どの木なのかわかりませんでしたが・・鳥取の名木100選に選ばれているそうです。
ここ奥宮は、もともとは大山の遥拝所が発展して神社になったとのことですが、創建に関しては定かではないようです。深く掘り下げているわけではないので、あくまでもぼくの理解になりますけど、山岳信仰の場が修験道に発展し、その後宗教的な力の関係でほぼ仏教化、時を経て明治の神仏分離令により大神山神社奥宮となったのがおおよその流れではないかと思います。
また、大神山神社本社は、冬場に祭祀を執り行うことが難しいため麓に冬宮を建てたのが始まりのようです。そして江戸時代に今の地に移り、神仏分離令により本社になったとのこと。鎮座地は、上のリンクを見て下さい。
さて、神職さんが閉門の準備をし始めたので、ぼくもそろそろ下ることに。以下は、ここの神社にある日本一のまとめ。
・自然石が敷き詰められた参道では日本一の長さ(700m)
・社殿の権現造りが日本一
・幣殿の白檀の漆塗りの規模が日本一で美しい
ちなみに、西日本一大きな神輿もあるそうです。
参道を下る途中、旧道をみつけたのですが雪が深かったのでやめておきました。また、僧兵が力を競ったという「力石」、自然石に彫られた「吉持地蔵」などがひっそりと森の中に佇んでいました。ここも「兵どもが夢の跡」、ですね。
すっかり夕焼け時になり、さて宿へ向かおうかと駐車場へ行ってみると、遠くにピンク色の日本海が見えました。弓形になっていて、そこが弓ケ浜であることがわかります。また、左には中海と宍道湖も見えます。思わず、神話的な風景に感激してしまいました。
ここは、海があり山があってとても良いところですね。大山、大好きになりました。
2009年11月上旬参拝
鳥取県西伯郡大山町大山
御祭神:大己貴命(おおむなちのみこと)
大神山神社奥宮は、大山寺山門脇からから石畳の道を上ったところにある大神山神社本社の奥宮です。社殿が大変大きく、その佇まいから荘厳さを感じる神社です。以下は、境内にあった概要。
大神山神社奥宮おおがみやまじんじゃおくのみや この壮麗な建物は大神山神社の奥宮です。大神山とは大山の古名で、大国主命(大黒さま)が祭ってあります。社殿は文化二年(1805年)の建立といわれ、神仏混淆(しんぶつこんこう)時代の神社の特長である権現造りという形式で、中国地方でも大きい方の神社です。参道途中にある神門は、門の表裏が反対になっているので「後向き門」と言われています。いずれも、国の文化財に指定されており、毎年6月初めの山開き祭はここで行われます。 |
入口の鳥居
大山寺を後にし、大神山神社奥宮へ向かいました。お寺の受付で所要時間を聞いたところ片道15分くらいかな?とのこと。けっこう距離がありそうです。
鳥居先の橋の下には金剛経が刻んであるという
案の定、鳥居をくぐると中央が盛り上がった石畳の道になり、緩やかな坂を700mほど歩くこととなりました。残雪もあって少々歩きづらいです。ただ、自然石が敷き詰められた参道では日本一の長さがあるらしく、雰囲気だけはとても良いです。
自然石が敷き詰められている
石が濡れてるのでコケないよう慎重に歩いて行くと、手水舎の先に立派な神門が見えてきました。この門は、扉が逆に開くらしく「後向き門」といわれているそうです。なぜ、逆向きで造られたのかはわかりませんが、やはり神様が通るからでしょうか?
延命長寿のご神水(手水)
左が裏(参道側) 右が表(社殿側)
神門をくぐると、正面に社殿が見えてきました。下から見上げると「ザ・修験道」という感じで、なんだか偉い神様の家にやってきた気分になり背筋が伸びてきます(ホントは伸びてないかも)。
ここの社殿は、国の重要文化財に指定されていて、国内最大の権現造りだそうです(長廊の両翼約50m)。また、幣殿は華やかに彩られ、天井には花鳥風月が描かれているとのこと。また、特筆すべきは白檀塗りという技法を用いた柱があることで、日本一規模が大きく美しいらしいです。ちなみに、白檀塗りとは銀箔の上に生漆を塗って金色を出す方法(大神山神社H.P参照)。
幣殿は、昇殿参拝しないと見られないらしく内部の様子はわからなかったのですが、下のリンク先に画像がありましたのでよろしければ見てみて下さい。今さらながら、昇殿参拝しておけばよかったなどと思っています。
http://www.daisen.jp/p/2/area/yamagawa/66/(大山町公式観光サイト)
http://www2.sanmedia.or.jp/oogamiyama/(大神山神社公式H.P)
左:薄茶色した弁財天社が見える 右:下山神社
お参り後、境内を散策してみました。左手に回ると、津和野藩主の亀井氏が再建したという下山神社(国重要文化財)があり、その隣には弁財天社が建っていました。また、ここから本殿などを眺めることができます。
由緒書き等(クリックで拡大)
社殿右手へ行ってみると「大神山神社のダイセンキャラボク」というイチイ科の木がありました。正直、どの木なのかわかりませんでしたが・・鳥取の名木100選に選ばれているそうです。
ここ奥宮は、もともとは大山の遥拝所が発展して神社になったとのことですが、創建に関しては定かではないようです。深く掘り下げているわけではないので、あくまでもぼくの理解になりますけど、山岳信仰の場が修験道に発展し、その後宗教的な力の関係でほぼ仏教化、時を経て明治の神仏分離令により大神山神社奥宮となったのがおおよその流れではないかと思います。
また、大神山神社本社は、冬場に祭祀を執り行うことが難しいため麓に冬宮を建てたのが始まりのようです。そして江戸時代に今の地に移り、神仏分離令により本社になったとのこと。鎮座地は、上のリンクを見て下さい。
旧道の案内板と僧兵の力石
さて、神職さんが閉門の準備をし始めたので、ぼくもそろそろ下ることに。以下は、ここの神社にある日本一のまとめ。
・自然石が敷き詰められた参道では日本一の長さ(700m)
・社殿の権現造りが日本一
・幣殿の白檀の漆塗りの規模が日本一で美しい
ちなみに、西日本一大きな神輿もあるそうです。
吉持地蔵
参道を下る途中、旧道をみつけたのですが雪が深かったのでやめておきました。また、僧兵が力を競ったという「力石」、自然石に彫られた「吉持地蔵」などがひっそりと森の中に佇んでいました。ここも「兵どもが夢の跡」、ですね。
参道下から
すっかり夕焼け時になり、さて宿へ向かおうかと駐車場へ行ってみると、遠くにピンク色の日本海が見えました。弓形になっていて、そこが弓ケ浜であることがわかります。また、左には中海と宍道湖も見えます。思わず、神話的な風景に感激してしまいました。
ここは、海があり山があってとても良いところですね。大山、大好きになりました。
荘厳であり霊験漂う社ですね、背筋が伸びる気持ち解るような気がします
神社仏閣にお参りした際、そんな気持ちにさせてくれる社が良いですね。
by fuzzy (2009-12-01 20:02)
fuzzyさん>
またまた、お返事遅れて申し訳ありません。
ここの社殿は、それほど古いものではないみたいなんですが、昔からの山岳信仰の場としての雰囲気があって往時を偲ばせてくれました。
by hamagen (2009-12-05 06:24)