出羽三山へ1 湯殿山神社 [霊地巡礼/神社仏閣]
いわゆる出羽三山とは「月山」「湯殿山」「羽黒山」の総称で、古くから信仰を集めた一大霊場です。元々は「月山」「羽黒山」「葉山」を出羽三山と称していたようですが、時代とともに奥の院であった「湯殿山」が三山に名を連ねるようになったそうです。また、神仏習合の地としても有名で、今でもその名残りを至る所で感じることが出来ます。そんな日本有数の霊場である出羽三山に、ぼくらは初めて訪れることにしました。
【湯殿山神社】2008年5月
所在地:山形県鶴岡市田麦俣字六十里山7
御祭神:大山祇命 大己貴命 少彦名命 湯殿山大神 彦火火出見尊
大鳥居
月山南西部に連なる湯殿山。その北側中腹に鎮座する湯殿山神社本宮は、「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた巨岩を御神体とする神社です。
駐車場前の案内図
御神体がある本宮へは、徒歩かバスで向かいます。行きは登りですからバスがお勧めです。本宮入口に着くと、神職さんに参拝前のお祓いをしてもらいます(お祓い料500円を納める)。ここから神域につき一切撮影禁止です。
行きはバスで 本宮入口にて
入口から沢まで下って行くと、目の前に湯煙を上げた御神体の赤茶けた巨岩が見えてきます。ここで、お祓いの時に頂いた人形(ひとがた)という人を模した紙に息を吹きかけ、身体の穢れを川に流します。次に、靴を脱いで裸足になり、大きな鏡と御幣の前で御神体に向かって拝礼します。そして、温泉が湧き出る御神体の岩に登って行きます。
だいたいこんな感じ(某サイト参照)
赤茶けた巨岩から温泉が湧き出る光景は、何とも不思議で神聖な感じがしました。また、周囲の色とは一線を画する為か、まるで生きているかのような存在感があり、ここが神域・霊場とされた理由がわかるような気がしました。神仏習合の名残か、奥にはお堂のような建物もあり、まさに霊場の雰囲気です。ちなみに、社殿はありません。
下山中、遠くに大鳥居が見えた
社務所の裏手に大きな足湯の湯槽があって、休憩できるようになっています。岩を流れるお湯も心地よかったですが、ここのお湯も気持ちがいいです。何だか癒される感じがします。そういえば、お湯の「湯」は、治癒の「癒」でもあるから温泉で癒されるのも頷けます。あくまでも、ぼくの考えなんですけどね。
水芭蕉
帰りは、歩いて山を下りることにしました。最初に往復のバス賃を払っていたのですが徒歩で正解でした。雪解け時期のため、辺りがみずみずしくて水芭蕉も顔を出していました。また、残雪の中に新緑が映える山々がとても綺麗でした。
途中、道路脇には神社名が刻まれた石碑が点在していました。後で、明治政府の神仏分離令により廃止された寺坊跡だと聞きました。この山にも、色んな歴史があるんでしょうね。
橋から本宮方面を
この山が見えると駐車場はすぐそこ
ゆっくり歩いて、30分程度で駐車場に到着しました。バスなら5分くらいでしょうけど、やはり歩いた方が山の空気も味わえるし楽しいです。季節にもよるんでしょうけど、行きはバス、帰りは徒歩をお勧めしたいですね。徒歩の場合、バスが通るのでちょっと注意が必要ですが。あとは、お土産屋さんを一通り見て終了です。
実は欲しかった
広い駐車場
有料道路があったり、バス賃があったり、お祓い料を納めたりしますが、それでもここは一見の価値がある風景だと思います。機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい。
語られぬ湯殿にぬらす袂かな 松尾芭蕉
この日記は2008年5月に訪問した時のもので、過去に遡って記しています。
2008/8/23公開
【湯殿山神社】2008年5月
所在地:山形県鶴岡市田麦俣字六十里山7
御祭神:大山祇命 大己貴命 少彦名命 湯殿山大神 彦火火出見尊
大鳥居
月山南西部に連なる湯殿山。その北側中腹に鎮座する湯殿山神社本宮は、「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた巨岩を御神体とする神社です。
駐車場前の案内図
御神体がある本宮へは、徒歩かバスで向かいます。行きは登りですからバスがお勧めです。本宮入口に着くと、神職さんに参拝前のお祓いをしてもらいます(お祓い料500円を納める)。ここから神域につき一切撮影禁止です。
行きはバスで 本宮入口にて
入口から沢まで下って行くと、目の前に湯煙を上げた御神体の赤茶けた巨岩が見えてきます。ここで、お祓いの時に頂いた人形(ひとがた)という人を模した紙に息を吹きかけ、身体の穢れを川に流します。次に、靴を脱いで裸足になり、大きな鏡と御幣の前で御神体に向かって拝礼します。そして、温泉が湧き出る御神体の岩に登って行きます。
だいたいこんな感じ(某サイト参照)
赤茶けた巨岩から温泉が湧き出る光景は、何とも不思議で神聖な感じがしました。また、周囲の色とは一線を画する為か、まるで生きているかのような存在感があり、ここが神域・霊場とされた理由がわかるような気がしました。神仏習合の名残か、奥にはお堂のような建物もあり、まさに霊場の雰囲気です。ちなみに、社殿はありません。
下山中、遠くに大鳥居が見えた
社務所の裏手に大きな足湯の湯槽があって、休憩できるようになっています。岩を流れるお湯も心地よかったですが、ここのお湯も気持ちがいいです。何だか癒される感じがします。そういえば、お湯の「湯」は、治癒の「癒」でもあるから温泉で癒されるのも頷けます。あくまでも、ぼくの考えなんですけどね。
水芭蕉
帰りは、歩いて山を下りることにしました。最初に往復のバス賃を払っていたのですが徒歩で正解でした。雪解け時期のため、辺りがみずみずしくて水芭蕉も顔を出していました。また、残雪の中に新緑が映える山々がとても綺麗でした。
途中、道路脇には神社名が刻まれた石碑が点在していました。後で、明治政府の神仏分離令により廃止された寺坊跡だと聞きました。この山にも、色んな歴史があるんでしょうね。
橋から本宮方面を
この山が見えると駐車場はすぐそこ
ゆっくり歩いて、30分程度で駐車場に到着しました。バスなら5分くらいでしょうけど、やはり歩いた方が山の空気も味わえるし楽しいです。季節にもよるんでしょうけど、行きはバス、帰りは徒歩をお勧めしたいですね。徒歩の場合、バスが通るのでちょっと注意が必要ですが。あとは、お土産屋さんを一通り見て終了です。
実は欲しかった
広い駐車場
有料道路があったり、バス賃があったり、お祓い料を納めたりしますが、それでもここは一見の価値がある風景だと思います。機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい。
語られぬ湯殿にぬらす袂かな 松尾芭蕉
月山I.Cを降りて国道112号線(六十里越街道)を鶴岡市方面へ。いくつかのトンネルをくぐり、しばらく車を走らせると湯殿山神社方面への標識が出てくる。標識に従い湯殿山有料道路(400円)を通って駐車場へ。マイカーで駐車場より先は行けない。本宮へはバスが出ていて片道200円で入口まで行ける。往復なら300円。御神体へ行くにはお祓い料500円が必要。追記
この日記は2008年5月に訪問した時のもので、過去に遡って記しています。
2008/8/23公開
コメント 0