SSブログ

出羽三山へ1 湯殿山神社 [霊地巡礼/神社仏閣]

いわゆる出羽三山とは「月山」「湯殿山」「羽黒山」の総称で、古くから信仰を集めた一大霊場です。元々は「月山」「羽黒山」「葉山」を出羽三山と称していたようですが、時代とともに奥の院であった「湯殿山」が三山に名を連ねるようになったそうです。また、神仏習合の地としても有名で、今でもその名残りを至る所で感じることが出来ます。そんな日本有数の霊場である出羽三山に、ぼくらは初めて訪れることにしました。

【湯殿山神社】2008年5月
所在地:山形県鶴岡市田麦俣字六十里山7
御祭神:大山祇命 大己貴命 少彦名命 湯殿山大神 彦火火出見尊
    
  大鳥居
P5032560.jpg

月山南西部に連なる湯殿山。その北側中腹に鎮座する湯殿山神社本宮は、「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた巨岩を御神体とする神社です。

                  駐車場前の案内図
buroguP5032571.jpg

御神体がある本宮へは、徒歩かバスで向かいます。行きは登りですからバスがお勧めです。本宮入口に着くと、神職さんに参拝前のお祓いをしてもらいます(お祓い料500円を納める)。ここから神域につき一切撮影禁止です。

行きはバスで                  本宮入口にて
buroguP5032572.jpg buroguR0011251.jpg

入口から沢まで下って行くと、目の前に湯煙を上げた御神体の赤茶けた巨岩が見えてきます。ここで、お祓いの時に頂いた人形(ひとがた)という人を模した紙に息を吹きかけ、身体の穢れを川に流します。次に、靴を脱いで裸足になり、大きな鏡と御幣の前で御神体に向かって拝礼します。そして、温泉が湧き出る御神体の岩に登って行きます。

                だいたいこんな感じ(某サイト参照)
3.jpg

赤茶けた巨岩から温泉が湧き出る光景は、何とも不思議で神聖な感じがしました。また、周囲の色とは一線を画する為か、まるで生きているかのような存在感があり、ここが神域・霊場とされた理由がわかるような気がしました。神仏習合の名残か、奥にはお堂のような建物もあり、まさに霊場の雰囲気です。ちなみに、社殿はありません。

                下山中、遠くに大鳥居が見えた
buroguP5032576.jpg

社務所の裏手に大きな足湯の湯槽があって、休憩できるようになっています。岩を流れるお湯も心地よかったですが、ここのお湯も気持ちがいいです。何だか癒される感じがします。そういえば、お湯の「湯」は、治癒の「癒」でもあるから温泉で癒されるのも頷けます。あくまでも、ぼくの考えなんですけどね。

水芭蕉
buroguP5032581.jpg buroguR0011263.jpg

帰りは、歩いて山を下りることにしました。最初に往復のバス賃を払っていたのですが徒歩で正解でした。雪解け時期のため、辺りがみずみずしくて水芭蕉も顔を出していました。また、残雪の中に新緑が映える山々がとても綺麗でした。

buroguR0011261.jpg buroguP5032590.jpg

途中、道路脇には神社名が刻まれた石碑が点在していました。後で、明治政府の神仏分離令により廃止された寺坊跡だと聞きました。この山にも、色んな歴史があるんでしょうね。

       橋から本宮方面を
  buroguP5032594.jpg buroguR0011270.jpg
            この山が見えると駐車場はすぐそこ
buroguP5032598.jpg

ゆっくり歩いて、30分程度で駐車場に到着しました。バスなら5分くらいでしょうけど、やはり歩いた方が山の空気も味わえるし楽しいです。季節にもよるんでしょうけど、行きはバス、帰りは徒歩をお勧めしたいですね。徒歩の場合、バスが通るのでちょっと注意が必要ですが。あとは、お土産屋さんを一通り見て終了です。

実は欲しかった
buroguP5032604.jpg buroguP5032606.jpg
                  広い駐車場
buroguP5032605.jpg

有料道路があったり、バス賃があったり、お祓い料を納めたりしますが、それでもここは一見の価値がある風景だと思います。機会があれば、ぜひ訪れてみて下さい。

語られぬ湯殿にぬらす袂かな  松尾芭蕉

月山I.Cを降りて国道112号線(六十里越街道)を鶴岡市方面へ。いくつかのトンネルをくぐり、しばらく車を走らせると湯殿山神社方面への標識が出てくる。標識に従い湯殿山有料道路(400円)を通って駐車場へ。マイカーで駐車場より先は行けない。本宮へはバスが出ていて片道200円で入口まで行ける。往復なら300円。御神体へ行くにはお祓い料500円が必要。
追記
この日記は2008年5月に訪問した時のもので、過去に遡って記しています。
2008/8/23公開
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。